Sington Technology は中国で初めて、AP&T の先駆的高強度アルミニウム成形設備テクノロジを利用
AP&T の高強度アルミニウム成形向けの高度な設備テクノロジは、ますます重要になる中国市場で導入がはじまっています。中国ではこの種類の生産ラインは 2022 年、Sington Technology の上海施設で初めて稼働し、ここでは高級電気自動車向けの軽量部品の製造に利用されています。
「私たちは業界の先駆けとして、新材料と新しいプロセスの要求に対応するため、AP&T と連携した。AP&T の新しいラインは、技術面でも、生産面でも、大きな重要な一歩であり、自動車メーカーが軽量部品に求めるニーズに対応する全く新しい機会だ。」と、Sington Technology CTO の馬志軍(Ma Zhijun)氏は述べています。
Sington Technology は、材料設計、研究開発、および生産を統合する「材料ゲノム」プラットフォームベースの企業です。熱処理材料を使用しない高性能合金材料、アルミニウム合金統合型ホットスタンピング、統合型金型鋳造の研究を中心としており、車体の軽量設計、マイクロナノメタル 3D プリンティング、スマート材料センサー研究と生産、およびその他の製品とテクノロジは、新しいエネルギー車両、航空、半導体、造船、およびハイエンドな工業製造の分野で幅広く利用されています。
同社は、中国のもっとも活力ある都市-深圳に本部を置き、2018年、自動車の軽量材料と、新しいエネルギー車両を対象とする製品設備開発を中心として創業しました。その前年、AP&T は、高強度アルミニウムの熱間成形向けに新しいテクノロジを導入。顧客のプロセスとあわせて、大型で複雑な形状の軽量部品の設計と効率的製造に全く新しい可能性を示しました。そのため、両社間のコラボレーション強化は、両社にとってプラスでした。
「私たちは、熟練で、専門知識に造詣が深く、技術面で世界屈指のパートナーを求めていた。両社が出会って、互いのニーズについての話し合いを複数回重ねた結果、AP&T は非常に信頼できることが分かった。私たちは連携して、アルミニウム合金統合型ホットスタンピング向けの画期的なソリューションを開発。これが、両社の顧客にとっていっそう競争力がある製品を提供する機会へとつながった。良好な成形性と軽量との組み合わせは、電気自動車の製造には非常に重要だ。」と、Sington Technology 創業者の張田田(Zhang Tiantian)氏は述べています。
2021年10月、Sington Technology は、AP&T の油圧式プレス機、自動搬送機および多段炉を上海の生産施設向けに発注し、2022年末に稼働しています。現在まで、Lotus 高級自動車向けの軽量部品の小規模生産ラインに利用してきましたが、生産規模が徐々に拡大することを狙いとしています。全ラインの容量は年間、1~1.2百万ストロークになります。
「プロセス全体で、AP&T の的確な対応、プロフェショナルな姿勢には、本当に感謝しており、One Responsible Partner® の姿勢に期待する。」設備の稼働もよく、生産性は期待以上によいものだ。近い将来、ラインと生産を拡大する計画だ。」と、Sington Technology のプロジェクトマネージャは述べています。
高強度アルミニウム熱間成形向けの AP&T の設備テクノロジが今、中国で使用されていることは、世界規模でみて AP&T にとって重要な節目でもあります。
「Sington Technology は当社には中国初のお客様で、同社が高強度アルミニウムの熱間成形に向け当社の設備テクノロジへの投資を選択したことの意義は非常に大きく、中国、そして全世界の両方でビジネス拡大への一歩となる。また、現在、感染症が依然収束していない中で、当社の中国チームが現地でプロジェクト全体の完成に向け対応しており、これは、当社に地域での強み、コンピタンス、長期的な展望が視野があることが分かる。」と、AP&T China のジェネラルマネージャであるキミ・ホー(Kimi He)氏は述べています。
2024年5月
ファクト
- Sington Technology は、革新的テクノロジ企業として、新しい製品、プロセスおよび材料の研究開発に目を向け、新しいエネルギー分野向けに全軽量ソリューションを提供しています。
- 2022 年末、高強度アルミニウム熱間成形向けの AP&T 生産ラインが Sington Technology の上海施設に設置されました。この種類のラインとしては、中国初です。
- 受賞歴がある AP&T 設備テクノロジでは、複雑設計の軽量部品を効率的なプロセスで設計および製造する機会が得られます。