AP&T では現在、エネルギー消費が以前よりさらに削減される油圧式サーボプレス機の最新バージョンの導入を行っています。新しいバージョンは、1分間に必要なストローク数が多い、順送金型スタンピングおよびエンボス、パンチングおよび深絞り等、高精度が求められる他の種類の成形を主な目的としています。
「トランスミッションシリンダーテクノロジーの活用を受け、私たちは高速かつエネルギー効率が非常によいソリューションを構築した。これはノイズレベルが非常に低く抑えるのも特徴だ。」と、AP&T プレス機のプロダクトマネージャであるマイケル・カールソン(Mikael Karlsson)氏は述べています。
AP&T の第一世代油圧式サーボプレス機が登場したのは数年前ですが、特に、作動時のエネルギーが非常に少ないことに加え、ホットスタンピング等の保持時間が長いことで、その当時はかなり注目を集めました。現在、AP&T は、冷間成形に対応するため、この機器およびその他について刷新を行っています。ストロークが短い、および中程度のプレス機の作動については、AP&T 内の対応する従来型油圧式プレス機と比べ、エネルギー消費を最大 80% 削減することができます。
AP&T エンジニアは、このプレス機に、オイル量と構成部品が少ない、閉塞、堅牢な油圧システムを装備しました。各プレス機は、モジュラー型システムにより、用途に応じて1つ以上のシリンダーを使用するように最適化することができます。
AP&T の油圧式サーボプレス機の新しいバージョンは、熱交換器プレートや燃料セルプレートのエンボス、搬送用途および順送金型スタンピング、およびほとんどの種類に対応可能です。
「今日のエネルギー価格高騰にあわせ、私たちの新しいプレス機は大幅なコスト削減を速やかに行うことができる。正確な削減割合は、当然、用途によって異なる。ただ、私たちのソリューションを既存の油圧式プレス機と比較した顧客の例をみると、削減幅の推定は、24時間の生産ごとに 400~500 ユーロの間だった。」と、マイケル・カールソン(Mikael Karlsson)氏。
ファクト、トランスミッションシリンダー付きの AP&T 油圧式サーボプレス機
- プレス力 16,000+ kN
- 最大出力は毎分40ストロークです。
- エネルギー消費、推奨用途、比較対象となる従来型油圧式プレス機から 60~80% 削減。
- オイル量 250~500 リットル。
- 用途に応じたストローク長。
- AP&T の従来型油圧式プレス機と比べ、必要な冷却水量を 60~80% 削減。
- ノイズレベル 67~75 dBA